
次々発覚する食品の偽装に
あんぐりと開いた口がしまらない。
料理人のプライドも経営者の責任も、
とっくに捨てたご様子で、
聞こえて来る来る本音やつぶやき。
「どうせ素人には解らない。」
「ちょっとだけなら許される。」
「たいせつなのはお金だもんねぇ〜。」
人類の歴史をたどってみれば、
狩猟を止めて定住したご先祖様は、
土地や収穫物をめぐって
諍いを始めてみたものの、
自らの大切な食物をわけ与え、
争い回避に努力したと云う。
私的には、
お客様がいらした時は手作りの、
ご馳走で歓迎が譲れない。

食べ物の恨みはまことに恐ろしく、
うなぎのかば焼きがどじょうだったり、
唐揚げが蛙だったり、
賞味期限切れの弁当だったりしたら、
友情も信頼も確実に失ってしまうに違いない。
ブランドに振り回されて、
嘘を見抜けなかったのはおバカと云えるけど、
車エビや高級肉をいつも食べていないので
しっかり見抜くのは無理とは思いつつ、

農薬まみれの葉を食べないと云う青虫さんが、
「人間よりず〜っとお利口さん。」と云う事になる。
彼らの鮮やかな体の緑の色は、
安全で新鮮な、葉っぱの色そのものなのだから。